第22回 南島原市セミナリヨ現代版画展入選

今年もセミナリヨ現代版画展に挑戦しました。受賞はできず単なる入選だけでしたが良かったと思っています。
私はどこの美術団体にも所属していませんので、作品の発表の場がありません。
その意味でも、入選ともなれば展示されて多くの方に見てもらえますので嬉しいです。
受賞作品の多くは、日本版画協会会員の方々が多く見受けられます。やはりこの会の会員ともなると高いレベルと実力を備えています。
今回入選した作品は、「月を飲む女」(760㎜×520㎜)。ギャラリーに掲載していますので是非ご高覧下さい。
最近、「月を飲む女」から波及して、月をテーマにした作品を連続して制作しています。
月を飲む女は、川に映った満月の美しさに心を奪われ川辺に下り両手で月をすくい取ります。この時の女の心理状態が、この時の月を心が奪われるほど美しく感じさせたのでしょう。もし、その場に私が居たら同じ月を何とも思わなかったかもしれません。
日々の生活の中で、美しいものに心を奪われることは、非常に稀な事ではないでしょうか。皆さんはどうですか?
心が奪われてしまうような美しいものとは、万人に共通する美しい何かではなく、その人のその時の心理状態や置かれている立場、境遇など、いろいろな状況の中で出会った何かに心が動かされるのではないでしょうか。
美の感動は、なかなか幸せな日々からは生まれてこないのかもしれません。

(写真と本文は関係ありません)

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