版画の新作をギャラリーに掲載
2024年7月~9月の新作をギャラリーに掲載しましたので是非ご高覧下さい。
私の生まれ育った地域は東京の下町で、運河が縦横に交わり、まるで道路のようです。江戸時代、木材を運び入れるために作られた運河で、その木材は江戸の町を作るために使われたのです。
運河だらけの町でしたので当然橋もそこら中にありました。子供の頃はその運河に浮かぶ筏や橋は、良い遊び場になっていました。
正しくは悪い遊び場ですかね。今思うとよくもまああんな危険な遊びをやっていたのかと、妙な懐かしさに囚われるのです。
そんな育った環境のせいもあって、私の作品には「橋」をテーマにしたものが多くあります。
若い頃は、単に風景の中に橋を取り入れていたのですが、最近はもう少し違った観点から、橋を使っています。
橋はA地点とB地点を結ぶ、まさに架け橋となっている訳ですが、A地点が今居る自身の環境、B地点は行ったことのない世界。
橋を渡った先はまだ見ぬ知らない世界です。
未知の世界とは怖いのか楽しいのか、明るいのか暗いのか、バラ色なのか暗黒なのか、どんな風景なのでしょうか。誰も分かりません。
また、時間という概念を橋に結びつけても面白いと思うのです。今、橋を渡ろうとしている場所を現在、渡り切った先が未来。
どんな未来が待っているのでしょうね。そして、そこはどんな風景なのでしょうか。
余談ですが、下の6枚の写真は都立木場公園です。
ここは、子供の頃、大きな貯木場で連結された丸太材(筏)がたくさん浮いていました。
追記
沈下橋は四国で初めて見た不思議な橋でした。感動的でした。
なんとか作品にと思い、今回小品で1点制作しました。これをもう少し推し進めて、いずれ大きな作品に出来ればと考えています。
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