太平洋美術会を退会します。
2022年12月31日をもって、太平洋美術会を退会いたします。長い間お付き合いしてくださった皆様に心より感謝申し上げます。
若い頃初出品して以後、秋山巌・馬淵晃・迫平陽子といった先生方には大変お世話になりました。
また、若くして不慮の事故によって亡くなられた、緒方淳司先生にもお世話になりました。
この先生方とは本当によくお酒を飲みました。秋山先生のお宅でも、奥様の手料理を肴によく飲みました。
そんな思い出のある版画部のメンバーはもう私だけになりました。それどころか、この先生方と一度も会ったことがないメンバーばかりになってしまったようです。寂しい限りです。現メンバーには時代は変わっても歴史からも多くを学んでほしいと願っています。
さて、退会理由は、寂しいからではありません。
私は若い頃から出品していますが、ある年齢になったら退会しようと心に決め自分自身に約束していました。その年齢は10年前に達していたのですが、ズルズルと引き延ばしてしまい、今に至っています。
さすがにこれ以上は引き延ばしてはいけないと思い、退会を決めました。
現在の会員は、会社を定年退職後または退職が近づいた頃から出品し始め、会員になられる方が大半のようです。第二の人生、定年退職後入会ですね。
私の場合はまったく逆で、いうなれば、定年退会です。(大笑い)
組織の中に居ると、年に一度の作品発表のみで、創作活動をしていると勘違いしがちです。
もともと、創作とは孤独なもの。
また芸術には年齢は関係ありませんので、これからは別の形で作品を発表していきたいと考えています。